『宇多田光』名前の由来は『圭子の夢は夜ひらく』からか

宇多田ヒカルに『光』と名付けた理由については様々なメディアで言及されています。それらでは、藤圭子自身が遺伝性の目の疾患である網膜色素変性症の症状が出始めた時期に娘を生んでおり、生まれた娘が遺伝性の目の疾患にかかって光が失われることがないようにと『光』と名付けたということになっています。

ですが目の疾患にかからないようにと名前を考えるとしたら、光以外にいくつか考えられます。いくつか考えられる名前の中から、藤圭子があまり名前としては使われることのない『光』を選んだ理由には、その13年ほど前に『圭子の夢は夜ひらく』の発売に伴って行われたチャリティー企画が関係している可能性があります。

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シングル『圭子の夢は夜ひらく』のジャケットに『光のプレゼント・レコード』とあり、『このレコードの収益は恵まれない人々の施設へ贈られます』と書かれています。このチャリティーでは収益金のうち100万円が贈られることが記されていました。藤圭子の母親の目が不自由で、藤圭子も貧困生活を送っていたというエピソードから、このチャリティーが企画されたものと思います。

シングル『圭子の夢は夜ひらく』は実売枚数が76万枚余りでした。定価400円で76万枚というと売上金額は3億円以上になりますから、100万円では売上金の0.3%余りが寄付されたことになります。現在の価値に換算して500万円くらいでしょうか。

藤圭子には、娘の名前に関して13年前の『圭子の夢は夜ひらく』での『光のプレゼント・レコード』の記憶があったのでしょう。娘に『光』と名付けた背景には、その時の体験が影響しているように思います。