絶縁していた母・澄子さんと和解しようとした藤圭子

藤圭子は1990年に照實氏、ヒカルを連れて渡米した時点で、母親の竹山澄子さんと絶縁しています。大下英治著「悲しき歌姫」に、この頃に藤圭子と石坂まさを夫妻との間でかわされたやりとりが書かれています。

川越プリンスホテルで「藤圭子ショー」をやるというので、石坂と清子はホテルに行った。そこで、藤と宇多田照實の四人で会った。すでに娘の光は小学生になっていた。
このとき藤が、二人に向かってピシッと言い放った。
「もう、わたしのお母さんとは、付き合わないでちょうだい」
それを聞いた清子は、最初、何を言っているのかわからなかった。
〈あんなに仲がよかったのに、どうしちゃったの ? 〉
心底びっくりした清子は、言い返した。
「純ちゃん、何を言っているの ? 」
それでも、藤は態度を崩そうとしない。
「だから、お姉さん、わたしのお母さんと付き合うというなら、私はお姉さんと、今後、いっさい付き合いません」

周囲の知人を問題に巻き込み、自分の味方につけようと操作するのは、藤圭子が患った精神疾患の特徴の1つです。藤圭子の精神の病については日を改めて詳しく論じることにします。

藤圭子が母親の竹山澄子さんと絶縁するに至ったきっかけについては こちら記事 で書いています。2006年頃には「この世で一番憎んでいるのは母親と石坂まさを」と述べるほど、母親との関係は冷え込んでいました。

絶縁してから約20年が過ぎた2010年に、藤圭子は絶縁していた澄子さんと和解しかけています。この2010年頃は、多額の現金没収事件で耳目を集めた2006年から4年が経過しています。この間に藤圭子は7回目となる照實氏との最後に離婚に踏み切っています。

2013年9月12日号 週刊文春から、竹山澄子さんの妹で藤圭子の叔母に当たる竹山幸子さんの話を引用します。

姉は2010年11月に亡くなりました。同じ年の2月、純ちゃんが「お母さん、今までごめんなさい」と言って突然訪ねてきた。1週間ほど姉の高島平のアパートに泊まっていたそうです。
「親不孝してごめんなさい。お母さんと一緒に住みたい」
純ちゃんはそう言ってきたそうです。実際に純ちゃんが三田にマンションを購入して、母娘で生活する計画を立てていた。姉は当時すでに体調が悪くなっていて「住み慣れた場所から離れたくないけど、純子とも暮らしたい」と悩んでいました。私はずっと音信不通だった純ちゃんがそう言うのよ。住んだらいいじゃない」と言いました・
姉はこのときに純ちゃんから西新宿のマンションに住んでいるとは聞いていた。自殺の時、同居していた男性についても、「宇多田さんから(純ちゃんの)マンションに一緒に住むように指示されていた人」だと言っていたそうです。
純ちゃんの体調はあまり良くなかった。アパートで血を吐いたりしていました。鮮血を吐いたんです。あの子は1日にコンビニのおにぎり1個しか食べなくて、体も細かったから本当に体調が心配でした。
私は「純ちゃん、まず体を治さないとだめよ」って声をかけました。医者に行きたがらないから。でも、姉が診てもらっている北里研究病院なら行くと言ってくれて。病院も近いという理由で三田にマンションを買うことになったのです。
ところが1週間、姉と暮らしたけれど、「もういい」と気が変わってしまって帰ってしまった。当時も精神的に不安定なところがあったようで、それっきり連絡が途絶えてしまった。

2013年9月5日号の週刊文春でから引用します。

3年前のある時期、彼女は相次いで肉親のもとに顔を出していた。愛娘・宇多田ヒカル、そして絶縁状態になっていた母・澄子さんのもとへである。
(藤三郎氏の話)3年前、十数年来会っていなかったおふくろのところに圭子が来たそうです。同居していた男性に付き添われて、3,000万円を出して「今まで親不孝してごめんなさい。これからちゃんと親孝行するから」って謝ったそうです。

また時期がはっきりしませんが、2013年9月14日号の週刊現代に兄の藤三郎氏の話があります。

実は、母親が亡くなる数ヶ月前(2010年)には、純子も母親を訪ねて来ています。
「お母ちゃん、これまでゴメンね」
と詫びたそうです。和解の印なのか、3,000万円の現金を携え、それを母親に渡しました。しかし、母親は純子の言葉が信じきれなかったと言っていました。その予感どおり、純子は翌日、再びやってきて、「やっぱり、返して」と、現金を持って帰りました。

以上のエピソードから、藤圭子は2010年にそれまで激しく憎んでいた母親と和解しようとしています。ですが一緒に暮らすようになると、藤圭子が母親に期待したことが幻想だったと分かったのでしょう。母親からの愛情を求めていた藤圭子は再び絶縁状態に逆戻りしています。

藤圭子は特に親密な関係にあった人々との間で強い確執を起こしています。母親の竹山澄子さん、石坂まさを、宇多田照實氏、宇多田ヒカル。これは藤圭子の精神の病に特徴的な症状です。