五味康祐から ”絶望的手相” と宣告された 藤圭子

手相などというものは非科学的でおよそ信用ならないというのが私の見解ですが、今回の記事は当時の藤圭子の、今後の男女関係を暗示しているような記事ですので、取り上げてみます。

週刊平凡 1975年7月10日号から抜粋して引用します。

作家の五味康祐さんの手相占いはTBS『モーニング・ジャンボ』のうりものの一つだ。

毎週、違ったタレントが登場して、五味さんの歯に衣着せぬ占いに、ハラハラしたり、ニヤニヤするところが楽しい。6月23日のゲストは歌手の藤圭子だった。例によって、五味先生が、手相が描かれた大きなパネルに、藤の手相を見ながら、線を引こうとしたとき、ハプニングが起きた。藤の手相を一見した五味さんがこういいだしたのである。

「どうも、わしはこの子の手相は占いたくないなあ」

スタジオ中が一瞬ハッと息をのむのがわかった。常識的に考えて、けっこうな手相なら、五味さんが口ごもるわけがない。

藤の顔がみるみる紙のように白くなった。

「どうしてですか」

たまりかねたように、司会の鈴木治彦アナが口をはさんだ。

「とにかく、この子の手相はメチャメチャなんだよ。運命線にしても、生命線にしても・・・。男運も悪いしなあ、(と、藤に向かい)前の男だって、きみをあまり楽しませてくれなかっただろう?」

確かに藤圭子の男運としては、わずか1年で終わった前川清との結婚生活、音楽グループのボーカルとの同棲の破綻、阪神の小林繁投手との不倫関係の破綻、作家の沢木耕太郎とのこれも不倫関係の破綻、そして極めつけは照實氏との間で繰り返した6、7回の離婚・再婚、とくれば、五味康祐の言う通りかもしれません。しかし、”メチャメチャな手相” という言い方は、これ以上ないくらいにショッキングな表現というしかありません。

続けて引用します。

では五味さんは藤の手相の中に、どんな不吉な運命を見たのか?

「ま、芸能人の中に、まま見受けられる手相ではあるがね。それが藤くんの場合はひじょうに極端なんだよ。異性関係から、生活環境、もしかすると健康上の問題まで、いいところがひとつもない。とくに異性関係は複雑なようだね。でも、これは本人にいうことで、第三者にはいえないなあ」

藤圭子のその後の人生を思うと、五味康祐の述べていることは、そのまま当てはまっていると思えてきます。一方で藤圭子はどう思っていたのでしょうか。

 

f:id:intron123:20181223154537j:plain

取材に答える藤圭子

続けて引用します。

話題の手相の件を持ち出すと、口に手を当てて笑った。

「あら、先生はそんなにきついこといわなかったわよ。そりゃ私だって女だもの、長い人生の間には悪い男に会うことだってあるでしょ。女である以上、だれだって、男におぼれる時期ってあるんじゃないかしら。だから私は当然のことをいわれたんだと思って、べつに気にしていないの」

うーん、これは藤圭子の本心でしょうか。ここで藤圭子が話していることと、五味康祐がスタジオで話したこととの間にはかなりの乖離があるようです。現実に藤圭子はその後に波乱万丈の男女関係を繰り広げ、最後には自殺していますから、五味康祐の手相占いは正確だったといえるかもしれません。