藤圭子の歌唱の特徴

単調さを避けて歌いまわしを変えた「女のブルース」の歌唱

「女のブルース」は、石坂まさを作詞の歌詞が4行詞の形式で、起・承・転・結の形になっています。作曲の猪俣公章は、起・承にあたる1フレーズ目と2フレーズ目でメロディを変えていますが、音の長さはどちらも 短・長の繰り返しで同じです。 1フレーズ目の楽…

藤圭子は地声と声色をどのように使い分けたか

藤圭子はおそらく最も多く声色でオリジナル曲を歌った歌手といえるでしょう。 オリジナル曲を何曲か聴いたところ、声色の使い方にあるパターンがあることに気づきました。 それには曲の2つの側面が関係しています。 その側面とは、曲が歌謡曲系なのか演歌系…

藤圭子が声色で録音した曲とは

「声色」という言葉にはモノマネという意味もありますが、ここでは声色とは声の音色であり、楽器ごとに異なる音色と同じ意味で用いることにします。つまり各人が固有の声色を持っているという意味です。 音大の声楽科出身者なら誰でも声色を自由に操ることが…

藤圭子は「こぶし」を使えるか

藤圭子は、デビュー前に当時存在したレコード会社6社全てのオーディションに落ちています。その時の評価でマイナスとなった点は、歌い方が荒っぽいとか、雑だとか、繊細さに欠けるといったものでした。この時指摘された点は、デビュー後でも変わっていません…

「京都から博多まで」の歌唱

先日、ある歌手がアルバムでカバーしている「京都から博多まで」を聴いたのですが、その歌唱であれッと思うところがありました。 藤圭子の歌唱の ♪きょーとかーらー はーかたまーでー の部分で、ここをその歌手は♪きょーとかーらー はかーたまーでー と歌っ…

「圭子の夢は夜ひらく」の歌唱

「圭子の夢は夜ひらく」は曽根幸明の作曲ですが、園まりなどに提供している「夢は夜ひらく」とでは楽譜が違っているでしょうか。 「夢は夜ひらく」はハ短調(Cマイナー)ですが、「圭子の夢は夜ひらく」はイ短調(Aマイナー)です。イ短調はハ長調と平行調の…