この曲に注目

藤圭子の特質が最も活かされた「刃傷松の廊下」の歌唱

「刃傷松の廊下」は1961年にキングレコードの真山一郎が歌い大ヒットした歌謡浪曲です。歌謡浪曲というのは浪曲と歌謡曲が合体したもので洋楽器の伴奏で歌い、合間にセリフが入ります。真山一郎は歌謡浪曲の第一人者でした。 藤圭子は「流星ひとつ」で10歳か…

藤圭子に生きることを教えてくれた宇多田ヒカルの存在

藤圭子は1993年にU3名義でアルバム「STAR」をリリースしています。同アルバムは主に藤圭子に関するエピソードや思いを曲にしています。 アルバムタイトルになっている「STAR」という藤圭子 作詞、藤圭子・照實氏 作曲の曲の歌詞は次のようになっています。 …

藤圭子は「紅とんぼ」をどう歌ったか

ちあきなおみは1992年を最後に活動を休止しています。その4年前に発表したのが「紅とんぼ」です。この曲はNHKの歌謡パレード’88のオリジナルソングとして毎週放送され、好評を受けてシングル化されました。作詞は吉田旺、作曲は船村徹です。この曲はオリコン…

40代で練習して上が1オクターブ、下が半オクターブ広がった藤圭子 『岸壁の母』を歌う

1997年5月発行の週刊読売で藤圭子が話しています。抜粋して引用します。 性格なんて変わる 本人を前にして 「どんな性格です?」 聞いてみた。 「そうねぇ・・・」 ちょっと困ったような顔をした。 「正直、自分の性格が分からない。変わってきているとは思…

"あたし" と "わたし" で揺れ動く「新宿の女」

「新宿の女」は藤圭子のデビュー曲ですが、この歌唱でも藤圭子は石坂まさをが作曲した楽譜を無視して歌っています。曲の出だしは楽譜上、上昇音階が2回連続し、一旦下降して再び上昇音階が2回連続します。楽譜のメロディからは少しリズミカルな印象を受けま…

藤圭子がみずから選曲したベストアルバム「マイ・セレクション 藤圭子」

アルバム「マイ・セレクション 藤圭子」は1978年に発売されたベストアルバムです。「マイ・セレクション」とあるように、藤圭子が自ら選曲した曲で構成されています。他の歌手のこうしたコンセプトのアルバムと同様にこのアルバムも、A面は自分の好みよりは…

難曲「麗人」を藤圭子はどう歌ったか

「麗人」という曲は、1946年の映画「麗人」の主題歌です。1974年に開催された第1回広島平和音楽祭でこの曲を藤圭子が歌っています。「麗人」は沢田研二の歌が有名ですが、それとは全く異なる曲です。 映画「麗人」は「白蓮事件」で有名となった女性歌人・柳…

畳み掛けるように "しゃくり" が連続する「京都から博多まで」

歌唱テクニックの一つに "しゃくり" があります。カラオケの採点機能の対象となっているので知っている人も多いと思います。 念のために説明すると しゃくりとは、1音の発声において本来の音程より低く発声し始めて本来の音程まで引き上げる歌唱テクニックで…